2015/02/10

【雑談】完全に無善法師にのまれた

高円寺、好きです

引越しシーズンが過ぎたらお引越しをしようと思っています。ウォシュレットとロフト付き、あとはなんでもオッケーで高円寺にすみます。近場の人はどうか遊んでやってください。
まだあまり散策出来ていないけれども、高円寺は20年前くらいの業平のムードに少し似ていて、今でいう京島なんかかなりそれに近い。とにかくガチャガチャしていて、建造物の真新しさがなくて、でもリノベーションというかパッチワークでつぎはぎしたようなビジュアルに自分の気持ちいいところをつかれてしまいます。コンドームの自販機がまだある東京を、久しぶりに見た気がする。それと、無力無善寺にいく手前に四文屋という鉄板焼きの飲み屋があるんだけれども、そこのホルモンがすごい好きで、頼んでもいないのにふりかけられたブラックペッパーが「こいつわかってるな」感を感じられてすごく居心地がいいのです。

そう、ちょっとふわふわしていました。地に足がついていない感じ。ライブの日って気持ちを持っていきたいテンションにもっていくのがすごく難しいから、自分なりに調整しながら時間を過ごすのだけれども、高円寺が好きすぎてあまりスイッチが入っていなかったように思います、それがとてもよくなかった。
完全にのまれてしまった。いや、そう思ってるのは僕だけなのかもしれないけれども、完全に無力無善寺、無善法師に空気をもっていかれてしまった。距離感が全くつかめない、あそこは異次元だった改めてそう思った。
2015年のプロットで書いた2月の指標のひとつに無善寺でのパフォーマンスをポイントとしておいていたけれども、今回は完全に負けである。敗因は何か、圧倒的な準備不足、想像の欠如である。カチッと決まりきった物語が完結できるステージっていうのは、どこにもなくて、常に柔軟に軌道修正できるイマジネーションを鍛えておくべきだ。そういう意味で、このタイミングで感じた敗北感は割と長いこと忘れない、からとても貴重な体験だった。

それととても珍しく、というか奇跡的に戯言あざりを見に来てくれた方がお二方もいた。
一人は前の職場で一緒だった方で、たまたま散歩をして通りかかったときに看板を見て来てくれたそう。1月のfa-faライブぶりだったので、そんなに久しぶりというわけでもないけれど、まさかここで会うとは思いもせんで、とても驚いた。何かの運命を感じざるを得ない。来てくれた頃には僕の出番は終わっていたので路上で3曲披露した。高円寺のガード下はいい感じの閉塞感があって、気持ちのいいリバーブとナチュラルモニターで、最高だった。無善寺よりも音響いいよあそこ。彼は今映画を撮っていて、女優さんやってくれる人を探してるみたいだよ、誰かいないかしら。
もう一人は同い年の女の子。3月で大学は卒業で、今は小さなレーベル会社で働いているそうだ。ファーストコンタクトがメールだったから、同い年ということも、結構頭のいい大学に通ってることも、そこそこ可愛いことも、全く知らなかった。実際に彼女を目の前にしたときの衝撃は意外と大きかった、今日びそこそこハイブランドな大学生が、あえて小さなレーベル会社にいこうというのは、中々クレイジーな決断だと思う。まだ彼女のことをほとんど知らないが、静かなる闘志を感じた。青と緑とちょっとの赤が混ざった割とぐちゃぐちゃ系のオーラであったように記憶している。ぐちゃぐちゃ系のオーラの人は、経験上、熱量があって非常にクレバー、で脆い人が多かった。彼女もそっちのタイプの人間なんだろうか。とにかく同い年ということもあって、僕も負けてられないと、気合が入った。
やっぱりそう、音楽は一人じゃダメなんだよ。コミュニケーションだから、結局のところ。それでしかない、そう、音楽は格調高いセックスなんだ。って僕の師匠が言ってた。いや、本当にそう思う。気持ちのいいセックスがしたいだけ、そういうことなんだよ。みんなもそうなんだろ、どうだい俺のプレイは。そういうことなんでしょうきっと。たくさんの人とそれをやりあいたい、そういうことなんだ、もっと上手くなるよ。優しくしてね。






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