2015/01/02

【雑談】トイレから考察、男女平等とは

自宅での作業に飽きたときは、近場のカフェにいく。大体長時間PC上での作業になるので、電源の有無、イスの座り心地、の二点が選択基準だ。遠出をする理由はないので、いつも近所(銀糸町)のエクセルシオールへ。昼時になるとサラリーマンや家族連れで多少込み合うが、席数も多く場所の確保に困ったことはほとんどない。電源有、イスもいい、いつも大変お世話になっているカフェである。おまけにトイレも音姫・ウォシュレット付きとフル装備だ。申し分ない。ただここであえて苦言を呈す、この店にはトイレがふたつある、女性用と男女兼用のふたつだ。
なにかがおかしい。そう、何かがおかしいのだ。女性にとってはトイレはふたつ、だが男性にとってはトイレはひとつ、なのだ。僕は男性だから男女兼用の方が空くのを待つ。しかし、すぐ隣りの女性用は空いている。そして後続の女性が男女兼用の方を待つ僕を尻目に女性用に入っていく。そしてまた後続の女性が、と計3名の女性に先を越されてしまった。そしてようやく男女兼用の方から用をすませた男性が退出し、僕は用を済ます。あれ、何かがおかしい。
念のため「カフェ トイレ 男女」で調べてみたが、同じような疑問を持った人が投稿し、それに対して思い思いの回答をするQ&Aしかなかったので、あえて重複するお題にがっつり触れていこうと思う。

想像するにこのパターンのトイレの設計に関与した人間の考えには「男女平等的思考」が存在するように思える。僕が記憶する限り、男女雇用機会均等法を皮切りに、非常に多く見られる傾向だと感じていて、近年では第二次安倍内閣でめちゃ押してる女性が輝く日本など、男性と女性のバランスを再考する人、機会がとても多くなった。性差を考慮し互いのバランスをとっていくことはいいことだと思う。しかし間違ってはいけないことは、あくまでも「平等」であって、「優遇」するこではないということであろう。男は仕事、女は家庭、といった富国強兵モデル的な性差による分業スタイルも、軍隊を持たなくなった(これからはまた戻るのかな?)日本にとって、当てはまらなくなったもので、戦後における女性の社会進出(この言い回しがしっくりこない)に際して、いくらかの差別的な要素はあったのかもしれない。その時代に生きていない身としてこれ以上語れることはないが、想像するにその男性社会からの抑圧的な女性差別に反旗を翻す形で、この男女平等という考え方が徐々に徐々に一般市民まで浸透していったのだろう。が、行き過ぎた結果が、このトイレの事案によく現れているように思う。確かに女性の膀胱は男性のものより容量が小さい、とどこかできいたことはある。しかしそれが二つのトイレの区分を男女兼用/女性用にする理由になり得るだろうか。おしっこをしたいのは男も女も一緒、うんこが我慢できないのは男女ともに同じなのだ。そこに違いがあるというのならばそれは性差ではなく個体差であろう。現に僕はうんこがしたくてしたくてたまらない中、後続の方々に先を越されてしまった。(もちろん、このシチュエーションにおいて悪い人などだれもいない、誰も悪くない)たまーに、ごくたまーに聞く意見として(最近はあまり聞かないようにも思うが)、「男の人がしたあとのトイレに入りたくない(女性)」というものがある。申し訳ないが、これは明らかな男性差別的思考であり、これを言われた男の子は傷ついちゃうのだ。たしかに汚い感じのおっさんが入ったあとは入る気が失せる、しかしそれは個体差だ。性差ではない。そして何よりも、そもそも他人がしたあとのトイレに入りたい人なんていないんじゃない?ってことである。公共とはそういうことだろう、老若男女とか関係なく、多少の「うっ」は気にせずみんなで使ってこうぜ、ってことだ。だから、このトイレの事案については単純に、ごく単純に、どっちも男女兼用にすればいいんじゃないっていう話。あるいは男性用女性用で住み分けるか。シンプルな話だと思うのだが、なかなか社会に出てみるとそれがうまいこと反映されていない感じがして、うーんってなる。

もうこれ以上言及することはやめておくけれど、女性専用車両も同じような疑問を感じる。あれって要するに痴漢があってどうしようもないからってことで出来た感じだと思うんだけど、そうなると、根本的な問題って両端の車両を女性専用にしただけで解決はしないよね。問題は痴漢じゃん、ムラムラしてどさくさに紛れて手が出ちゃう男じゃんね。車両内の超過した人口密度を解消出来れば痴漢は激減すると思うんだけど、違うのかな。そうだとすれば車両の容積を増やすか、人口過多な時間帯の本数を増やすか。まあもちろん簡単なことではないことは想像に難くないんだけれども、女性専用車両で解決したみたいな顔されちゃうとうーん、なんです。



世の中にはこういうねじれ(僕がねじれてるのかもしれないけど)がたくさんあって、僕はそれを素材にものづくりさせてもらってるので、どんどんねじれておかしくなっちゃえって思ってますけども。世の中これからもよろしくお願いします。