2015/01/26

【曲紹介】桃太郎の裏話

それではここで曲紹介です



とてもやりたかったので、自分の曲を解説していきたいと思います。
当然 音楽として消費してもらうことを前提につくっているので、説明するのは過保護かとも思いましたが、人気があるわけでもファンがいるわけでもない僕みたいなもんに、曲を深読みさせるほどの魅力があるとも到底思えず、がっつり曲を解説していこうと、このような次第でございます。

では、御託を並べるのはここまで。いきましょう
ひとまず歌詞を掲載します、以下参照。

========歌詞========
「桃太郎の裏話」
桃太郎さん、桃太郎さん、おこしにつけたきびだんご、一つ私にくださいな
桃太郎さん、桃太郎さんって呼ばれちゃったから、イヤイヤ登場
鬼退治とかどうでもいいけど

これから始まる孤独なストーリー
犬も猿もキジもいなかったらどうしよう
考えるだけでゾッとするわ
鬼に殺される前に、鬼に殺される前に

思いつめちゃった桃太郎は
一体何をしたのでしょうか
最後の結末はあなたに任せるよ
本当にあった桃太郎の裏話

桃太郎さん桃太郎さん、平和のために鬼退治お国のために鬼退治
桃太郎さん桃太郎さん、泣く泣く刀を振りかざし鬼さんの首を叩き斬る

ついに鬼が消えてめでたしめでたし
お爺さんもお婆さんもみんな笑って
犬も猿もキジもみんないなくなって
ひとりぼっちの桃太郎 誰も知らない桃太郎

疲れきった桃太郎は
静かに一人 部屋で泣いていた
最期の最期まで笑うことはなかった
本当にあった桃太郎の裏話

========歌詞========

はい、雰囲気は以下の通り。


聞いてもらえればわかりますが、童謡「ももたろう」のメロディを完全に拝借した形でつくりました。テーマとはすこし異なりますが、いい曲ってのは大抵コード進行がすっごいシンプルっていう理論が僕の中にはあります。このももたろうもC G F Cみたいな、くっそシンプルな気持ちの良い進行になっております。

で、タイトルにもあるように童話「ももたろう」のアナザーストーリーを書いてるわけです桃太郎の裏話は。日本昔話的なお話っていうのは、ざっくりいくつかのテーマにカテゴライズすることができると思うのですが、これは典型的な英雄伝ですよね。鬼っていう悪者がいて、桃太郎っていう善人があわられて、悪退治、世界が平和。おきまりの流れです。ももたろうのお話を生まれて初めて聞いたのがいつでどこなのか、全く記憶していませんが、ももたろうがかっこいいみたいな気分よりかは、とりあえず悪はいけないんだ、やっつけるべきなんだ、という固定観念を植え付けられたことはなんとなく覚えています。ただ、童話ってのは基本的に子供を対象にしているから、残酷な描写が一切描かれていないけれども、実際に退治するということを考えた時に、まあその対象となる悪を殺すなり社会的に存在しないような法的手続きをとるなり、なかなかハードな行いが行われるわけですよね。そのリアルさを想像したときに、桃太郎ってぶっちゃけどんな気分だったん?っていうところからこの歌は着想しています。
最終的に鬼は桃太郎に退治されて、周りが喜ぶ。っていうところまでは大体本編と一緒。その前後の桃太郎の心理描写、ここが「桃太郎の裏話」の肝になっている部分ですね。かなり普遍的なテーマに寄せたつもりだから、戦時中の日本なんかに重ねて聞いてみても面白いかもしれませんね。これから日本がまたあんなムードになっていくのか、わからないけれども、まあきっと桃太郎になっちゃうよねっていう話。日本は賢いし、忍耐力があるからきっと鬼は退治できるよ。で、そのあとどうなっちゃうんだっけ?そんな歌でした。

ちゃんちゃん。


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